120.「三勿三行:勿怒 勿怖 勿悲  正直 深切 愉快」

 吾等の誓(誓詞)の最初にある言葉「今日一日  怒らず 怖れず 悲しまず 正直 親切 愉快に」です。

 杉山彦一先生の吾等の誓・解説(志るべ掲載)には、以下のように述べられています。

 消極感情の根底にある動物的原始的情動(怒り、怖れ、悲しみ)を除去する所から、真人生の建設は始まります。霊性心から、正直、親切という行為が発動し、霊性の満足から、真の喜びという感情(愉快)が湧き出ます。三勿三行に励むことが大切です。

 

吾等の誓(2) 怒らず 怖れず 悲まず:真人生への第一歩

 真人間としての、価値ある人生を活きゆくには、まず第一に必要なことは、消極感情の除去である。消極感情の根底にあるものは、動物的原始的情動である。即ち、怒り、怖れ、悲しみである。これを除去する所から、真人生の建設は始まる。

・吾等の誓(4) 正直 親切 愉快:人間性の発揮

 「 怒らず、怖れず、悲まず」と、動物的感情からの脱却をさとされた天風先生は、「正直、親切、愉快」と、積極的に人間性の発揮を教えられる。

 人間を人間たらしめてるものは、霊性である。霊性より発する心が、霊性心である。この心は、人間の本質的な心であるから本心という。本心が自己の行為に向けられ、倫理的情操として発すると、良心という。

 

 この霊性心から、正直、親切という行為が発動し、霊性の満足から、真の喜びという感情が湧き出ずる。この行為と感情を通して、天風先生は、われわれに社会的人間としての活き方を示されている。」(杉山彦一先生の吾等の誓・解説(志るべ掲載)より)