2.世上豈(あに)千里の馬、無からんや。人中に九方皋を得難(がた)し。

(すぐれた人材はいるが、それを見出して登用する人物がいない)

 今回の作品も、開運なんでも鑑定団 にも出られている㈱思文閣さんから購入したものです。昔、致知に天風先生の軸が掲載(㈱思文閣の広告2004年9月)されていました。

 天風先生は、よく漢詩を使われています。

 

【訳文】

世の中に、どうして千里の名馬がいないことがあろう。必ずいる。

しかし、世間の連中の中に、九方皋のように馬のことがわかる人がいないのだ。

(すぐれた人材はいるが、それを見出して登用する人物がいない)。

 

 【語釈】

千里馬―一日に千里を疾走する馬。才能の非常に優れた人をいう。

九方皋―中国春秋時代の馬の鑑定人。

 

【原文】 北宋の黄山谷の詩集『山谷集』巻六の「過平輿懷李子先時在并州」と題する詩の一節。 世上豈無千里馬 人中難得九方皋

 

(長良川画廊の解説を利用させてもらいました。

また、志るべNo.126 昭和47年10月号 にも、安武貞雄先生の解説がありました。)