42.「六然訓句(りくぜんくんく)」

超然任天 悠然楽道 厳然自粛 藹然接人 毅然持節 泰然処難

 

 天風先生がよく揮毫(きごう)される六然訓句です。色々なversionがあります。読み下しをしてみました。

 

「超然として天に任せ 悠然として道を楽しみ 厳然として自粛し 藹然として人に接し 毅然として節を持ち 泰然として難を処す」

 

藹然:気分などが穏やかでやわらいださま。

 

 

 

 厳然自粛(げんぜんじしゅく)については、叡智のひびき・箴言20で以下のように述べられています。

 

「人生に、何よりも大事のことは、他人の心や行為を批判することよりも、恒に自分自身の心の態度や行為を、自己自身で、厳密に批判すべきだということに毫(ごう)も気づいていない。要するに、その原因は、難しくいえば、「人生は現実と精神との中に、その思索(しさく)を振り向ける省察(しょうさつ:反省)の深さによって、その正邪(せいじゃ)の結論が決定される」という絶対真理を自覚していないがためである。」(叡智のひびき・箴言20より)