64.「瑞祥満天地」(ずいしょう・まんてんち)

 「瑞祥(めでたい事のきざしとなるしるし)が天地に満ちている。」と言うことでしょうか。全て起きる事に感謝し、受け入れることが出発点になります。良きことが起きていると感謝しましょう。

 宮本武蔵に「山水三千世界を万理(里)一空に入れ、満天地とも攬(まとめ)る」という言葉があります。最近では、琴奨菊関が20119月に大関昇進の伝達式で述べた口上で「万里一空(万理一空)の境地を求めて日々努力、精進いたします」があります。

 

意味:目的、目標、やるべきことを見失わずに励む、頑張り続けること。

解説 宮本武蔵が長年の修行で到達した精神的境地で、著書の「五輪書」では「山水三千世界を万理(里)一空に入れ、満天地とも攬(まとめ)る」という一節が在る。「万里一空」とは「世界はどこまでいっても空は一つ」「全てのものは一つの世界に留まっている」という考え方で、武蔵の思想の根本でもある。

【攬】とる/すべる/つまむ/つかむなどの意味をもつ漢字。

【満(滿)】① みちる。みたす。

十分になる。いっぱいにする。 「満開・満月・満載・満水・満潮・満腹・満満・満塁・充満」

定められた数量や期限に達する。 「満員・満期・満了」

みちたりる。望み通りで、不平がない。 「満喫・満足・不満」

十分である。ゆたか。 「満作・円満・豊満」

すべて。全体。 「満腔(まんこう)・満座・満場・満天・満面・満目」

 

 

【瑞祥・瑞象】めでたい事のきざしとなるしるし。吉兆。