66.「修道日々勿倦」(修道 日々 倦()む勿(なか)れ)

 

天風先生は、「勿倦」と黒の誦句集に書かれています。人間は、同じことを好まない性質があります。平素の心の持ち方を「観念要素の更改法」で積極化し、よい習慣を身につけ、修道を実行することが大切です。習慣は貯蓄です。よい習慣を身に付けると、また新たしいよい習慣を身につけるという良いサイクルを回せます。

 

 

 

 箴言八に以下のような内容があります。

 

「不平不満を口にする悪習慣は、人にいたずらに煩悶(はんもん)や苦痛を心に多く感じしめるだけで、それ以上、人生に、価値ある収穫を招来しないということに想到すると、それが誤解の証拠であると必ず考えられるからである。

 

 そして、不平不満の帰結することは、知らず識らずの間に完全な自己統御ができなくなるという遺憾なことになる。

 

 その根本原因はといえば、平素の心の持ち方=精神生命の対人生態度が、積極的でないからである。そして、精神態度の対人生態度が、積極的でありえないのは、潜在意識領の浄化が完全でないために、その観念要素が、消極的のもので充満しているかたに因由する。

 

 ところが、観念要素の更改が徹底できれば、もちろん不平不満というがごとき価値のない消極的の言動は、決して口もせず行いもせずにいうようになるが、初心の間は(年限にあらず、実行会得の程度を標準とする)なにしろ永い間に、知らず識らずの間に心が焼け付くように付着している悪習慣がとこすると、心の中にあらわれて来るものなのである。」(叡智の響き 箴言8より)

 

 

 

皇紀2600年とありますので、1940年(昭和15年)に神武天皇即位紀元(皇紀)2600年だと考えます。