82.「山かげの水の流は清けれど洗ひかぬるは心なりけり」昭憲皇太后 御歌

82.「山かげの水の流は清けれど洗ひかぬるは心なりけり」昭憲皇太后 御歌

 

 昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の御歌です。昭憲皇太后を調べてみました。「幼少より学問を好み、書道、和歌に秀で、生涯で3万首を超える御歌を詠んで、その一部が『昭憲皇太后御集』として伝わっています」(webより)

 天風先生の時代では、昭憲皇太后 御歌が本も出版されるほど、よく知られていていたのだと推測します。

 昭憲皇太后が日々精進されているお姿がよく表現されていると感じます。心を清くすることが大切です。

 昭憲皇太后御歌読本 京都府立桃山中学校長 田中常憲 謹著 がwebで見つかり、読むことができました。ご参考に下に載せます。

 

「洗ひかぬるは心なりけり」と嘆じ給わる御心のほど、如何(いか)に日々御修養に精進し給へるが拝察せられて、畏れ極みである。一首の意は、曇りなき鏡の如く、明かき、浄き、直き、誠の心を、我が身に有()ち得べく、日夜努力はしているけれど も、動(どう)もすれば、塵にけがれ、垢にまみれてしまふ。これを洗いそ雪(すす)ぐべきわが山陰の水の流れは清く澄めれど、なかなか洗いかぬる、中々清浄無垢の心になりかぬるよと 、嘆かせ給うた御歌である。

  徳高くおはしましし 昭憲皇太后の宮だにも猶ほ且つ然り、まして吾等不徳のものは、日夜心を戒めて、わが身の修養にいそしまねばならぬ。」

 

昭憲皇太后御歌読本 京都府立桃山中学校長 田中常憲 謹著 より)