「人生思考のままに」  木曜行修会  山本正徳   2018年9月27日

 

 ヒトは「思う(思考)」ことで、脳内で作用するホルモンとしてのタンパク質や物質を決定しています。脳内に分泌されたホルモンに対応して、神経を介して全身に合目的な反応が起こります。一度作り出された物質に細胞や身体の各臓器は絶対に服従します。

 世間の人は、「たかが思うくらいどうってことはない。」と軽く考えています。しかし、その思い方で脳内に作り出された物質が決定され、体内すべての細胞や臓器の働きまで決定されてしまいます。従って、「思う(思考)」をもっと重要視する必要があります。

 

 天風先生は、「人間の心に何かの観念が出ると、その観念の型のとおりに宇宙根源から微妙な力が働き出し、その観念の型が良ければ良いように、悪ければ悪いように、わかりやすくいえば、思い方や考え方が積極的であれば、“積極的なものができ”、消極的なら消極的なものができまる。そういうように真理ができている。人間の境遇だとか、その人の現在に同情するということはないのである。峻厳侵すべからずである。」と仰っています。

 

 それでは、積極にするにはどうすれば良いでしょうか。天風先生からは、感応性能の積極化を図る三つの方法(観念要素の更改法、積極観念養成法、神経反射の調節法)を教えて頂いています。

 この中で、よい思考を持つために今回は内省検討について考えてみたいと思います。自分の評価は甘くなりやすいです。自分は正しいと言いたくなります。自己成長するためには、comfort zone(居心地の良いところ:のんびりゾーンでは成長なし)から出て、optimal performance zone(最適化性能(ちょい難)ゾーン:ドーパミン、ノルアドレナリンがup)にチャレンジする事が必須となります。

自分をよりよく成長させるには、内省検討する時の評価・判断基準が必要です。①自分の意志をきちんと持つ。②やりたい事を明確にする。つまり、自分がどう活きたいのか。自分自身を見つめて・定めていくことが重要となります。

そのためには、「自分の価値観を書く」「日記を書く」がよいと思います。

 自分は、何をしている時が楽しいのか。つらいのか。自分自身をよく観察できるようになります。自己観察能力を高めるには、文章を書くのが一番の近道です。頭の中で自問自答しても、無限ルーチンに入って答えが出にくいです。

 自分の意見を定めない上で議論をしても、人の意見に流されてしまいます。

 自分の価値観を書き、その判断基準に基づいて「日記を書く」=自分の考えを文章にするトレーニングとして実践していく。

 

 私達は、宇宙霊(universal sprit)の中にいます。宇宙霊は進化と向上しています。従って、私達が進化と向上しない訳がありません。積極=本心・良心に従い、全てに感謝して、心の平和(真の世界平和)を築いていきましょう。