「勇気について」木曜行修会   山本正徳 2019328

「運命を拓く」「第十一章 勇気と不幸福撃退」より 抜粋

・第一に必要な事は、「何事にもやたらに、悲観したい、心配したりして、総ての事を消極的に思ったり、考えたりする事を止めること。

今まで、常日頃、あなたがたが当り前のように思ったり、考えていた心配や悲観、それが決して当り前でないことを悟る。

心配したり悲観したりするとき、人生が明るく感じられるか、あるいは暗く感じられるか、すぐに解ることです。

病のとき、心配すればするほど回復が遅い。心配や悲観をする癖がつくと、悪い習慣となり何を考えるときにも、やたらと取越苦労をする。取越苦労をすると、物事をやたらと消極的に考えます。

原因はなぜかというと、“勇気”がないから、否“勇気”が欠けているからです。心の方面が積極的でないかぎり、理想通りの最高の生命の発達は出来ません。人間の生命の本体は、精神生命の根元である無形の霊という“気”だからです。

心を積極的にする要点は、“勇気の煥発”です。

どんな場合にも、虚心平気の状態でいるのが、潑剌なる勇気の状態です。

昔の諺「勇気は常に勝利をもたらし、恐怖は常に敗北を招く」

 

「積極精神把持の秘訣」抜粋(志るべ 20193月号に掲載)

心身統一法の一番根本義として大事なことは、心の態度を崩してはならないことです。この心の態度が崩れて消極的になってしまえば、その消極的の通りに人生というものはたちまち生活力を衰えさせてしまう。私達は、積極的思考こそは人生への光で、消極的思考こそは人生を闇になることであることを知っています。

結局、要するに心身統一法の教義の内容が理解的にわかってるのを、それでできたことと一緒にしています。理解すなわち完成ではありません。

真理を知っていない時は、気にかけませんが、積極的思考ができなかった時、一種の真理に対しる自責の念がでます。

・クンバハカの例

「あっやりそこなった。しまった教えを何のために聴いているのだ」と考える人がいます。このような考え方は、あまり賛成できません。

クンバハカでも、締まっていない事に気がついたら、天風先生の次のようにおっしゃります。「そりゃね、お前、そういうときに「しまった!また締まっていない」と思うのは普通の人間の考え方じゃないか。修養している人間は、もう一段上のことを考えろ」「へぇー、考え方もう一段上があるんですか」「あるとも」「どう考えりゃいいんです?」「そういうときはすぐ締めちまえばいいんだよ。締まっていないと言って悔やむよりも、締まってなかったら締めりゃいい。」

消極的の思考がたまに生じてきても、そのときけっして悶たり、驚いたり、悲しんだり、悩んだりしちゃいけない。光が照らされれば、闇は消える。

観念要素の更改、積極観念の養成をしても、消極的な思考が入ってきます。それを感じたら、「あ、また実在意識が暗くなりかけているぞ」と思って、「現象の背後に実在あり」と思い出す。「俺の見えない生命の後ろには、俺を完全ならしめようとして守ってくれる力があるんだ。その力を妨げるような気持ち、心持ちは持つな」とすかさず言う。

「俺の心の宮殿の神聖は、俺が保つ」と毅然と思う。これだけで大きな効果があります。

 

竹内まりあ MUSIC&LIFE 40年をめぐる旅(2019326日 NHK総合)

・何より全ての作品に通底しているのが、人間存在に対する強い肯定感。(山下達郎)

・「いのちの歌」今春より「道徳」の教科書に掲載

私たちがあたりまえだと思い過ごしている毎日の一瞬一瞬が本当は奇跡のような時間であると実感する時が訪れたりするものです。

日々の中で幸せを与えてくれる愛しい人たちや動物たちや美しい自然の存在に気づかされます。そんな愛すべきたくさんのものによって人生が成り立っていることに感謝したいと思う気持ちを表したのが、「いのちの歌」でした。両親、家族、仲間たち、もう会えなくなってしまった大切な人たち、そのすべてに出会えた喜びと自分の命がこうして生かされていることへの素直な感謝を伝えたいと願って書きました。

⇒竹内まりあが、長い間多くの人々に受け入れられるのは、「生かされていることへの感謝」が強い共感を感じるからだと思います。

 

いのちの歌 /作詞:miyabi(竹内まりあ) 作曲:村松崇継

生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに 胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ

この星の片隅で めぐり会えた奇跡は どんな宝石よりも 大切な宝物

泣きたい日もある 絶望に嘆く日も そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影

二人で歌えば 懐かしくよみがえる ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり

 

本当にだいじなものは 隠れて見えない

ささやかすぎる日々の中に かけがえのない喜びがある

 

いつかは誰でも この星にさよならを する時が来るけれど 命は継がれてゆく

生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと

 

そのすべてにありがとう この命にありがとう