木曜行修会 「心を直観力に従わせる」 山本正徳  20191212

・「直観力」の研究(いかに人間性を高め、すばらしい未来を創るか) 船井幸雄著

・直観力とは思考を通さず直接正しく知る力

 1)直観の定義:一切の五感・思考を通さず、心が直接何かを認知すること。“直接知ること”で、通常、ヒラメキとか勘といっているものと同じ。

 2)人間の心(意識)は、三層(顕在意識、潜在意識、超意識)でできている。

 人間は忙しくなればなるだけ、そしてその処理を完全にしようとすればするだけ、論理的納得力と直観力、そして創造力(「思い」の力)が強くなる。当然、決断が早くなり、間違いがなくなる。

 3)人間には三つの知覚=認識能力がある。①インテリジェンス(知識)能力、②インテレクト(知恵)能力、③インテュイション(直観)能力

注)知識は、ある物事について知っていること。 また、その内容。 学習や実験から得られた、誰もが事実として共有できるデータの集合体である。 知恵は、物事の道理を判断し、適切に処理する能力。

・直観力のつけ方(「良心にしたがい、「天地自然の理」にしたがう」)

 ①愛情を高め、②知性を高め、③我欲をなくし、④反自然な考えや行為をしない

・自分に適した手法

 ①わくわくすること、②自信があること、③すぐに上手になりそうなこと、④いままで、その手法を利用している人たちの人間性を判断して、すばらしい人たちが多いこと

 

・「直観力」 メンタリストDaiGo

・自分「直観」を信じて行動を起こす

 情報に従って選択し、その分野の本を読みあさり、専門家に会って話し、独学で勉強する。そうやってストックされたその分野の知識や経験、人脈が、次に訪れる選択や決断における新たな直観を生むベースになる。自分の直観力を信じる力=直観力の高さ

・直観が可能にする「意思決定の速さ」と「後悔のなさ」

思考を飛ばして瞬時に答えを出す直観とは、超高速で無意識の判断力。直観力での判断がすべて当たるとは限らない。直観を信じている人にとっては、直観が外れてもそれは「自分の信じた判断を自分で最善の判断だと納得してトライした結果。「仕方ない」と受け入れ、切り替えられる。⇒後悔がない

一方、直観を信じず、迷って考えた挙句“決断できずにチャンスを逃す”or“他人任せにして失敗”する。  ⇒後悔する

・直観の原則

 原則①最強の根拠は「なんとなく」。②直観は「技術」。③「行動」なくして直観なし

直観は鍛えることのできる「技術」

直観とは、積み重ねた知識や経験、記憶のデータベースから引き出された答えのこと

予想して、実際に行動して、予想が外れたらその原因と対策を考えて、次の予想にフィードバックする。こうした積み重ねが自分の無意識の感覚、直観の精度を上げる。

・直観が発揮されやすい様々な環境

多くの知識・経験、クリエイティブな視点、脳の余裕・心の安定、損得よりも楽しさ&おもしろさ、仲間やライバルがいる、一芸に秀でる、脳のメリハリ。

・直観が働きやすくなる4つのサイクル(CSRE

①集中して思考する(Concentrate)、②思考を一度とめる(Stop)、③リラックスする(Relax)、④ユリイカ(=見つける=直観で感じる:Eureka)

・直観をニブらせるワナ(色メガネ(「バイアス」というノイズ))

 無意識に生まれる純粋な判断や評価が「直観」

 無意識に生まれた先入観や思い込みで偏りが生じた直観が「バイアス」

・バイアスを回避するための方法

①紙に書いて直観を可視化、②当たり前を捨てる、③成果に固執せず失敗を恐れない、④適度な有酸素運動と読書で認知予備力を上げる、⑤違う分野の友人が常識や先入感を排除

 

・「直観力を養う坐禅断食」野口法蔵著 

・断食は何のためにやるのか

 ①健康のため(生活習慣を変える)、②心の(安定)ため、③直観力を身につけるため

 直観力とは、危機回避できる能力、つまり徳をそなえること。

悟りといいますが、悟った人はいずれも直観力で判断していくもの。良くとぎすまされた自分というものを信じ、常識や統計にまどわされず、知識をも白紙に戻し、相手の人相や波動で判断するとか、成りゆきを見て瞑想で決める。

 

・「心に成功の炎を」第六章 勘をよくする 中村天風著 

・認識力の養成:①官能の啓発、②精神内容の浄化と整理(観念要素の更改、積極精神の養成)、③神経生活力の鼓舞(神経反射の調節)

・官能の啓発(「勘」をよくすること)五感の感覚の機能を正確、優秀にすること

 ①はっきりした気持ちでやる(有意注意力を集中する)

 ②官能を啓発するには(五感感覚に関する理解と修練:触覚、視覚、聴覚)

・官能の啓発(緑の誦句、研心抄 第四章「認識力とその養成について」)

 およそ人としての完全領域に到達せんには、先ずその官能を常に営々として啓発し、これを無欠完全に作り上げることが これその第一歩なり。

 誠や 官能にして無欠完全たらんか、やがては自由にそして正確に自己を統御し得る、雄大荘厳(そうごん)な人生の殿堂を築きあげる崇高なる技術者たることを得ん。

 

 されば官能の啓発こそは、珠玉を磨きて光あらしむるに等しく、夢寐(むび)瞬忽(しゅんこつ)(かん)といえどもこれが万全を期成し 怠るべくもあらず、ただひたむきに励まんかな。