「日々是好日」  木曜行修会  服部嘉夫

 

                        20171026

 

 

 

 中国の唐代の僧 雲門文偃(ぶんえん)が弟子に向って「今から15日以後の自分の心境を一言で云ってみよ」と問いかけました。誰も即答できなかった時、雲門は自から「日々是好日」と答えたと云われています。

 

 毎日が平穏無事な日々であるような吉日になればいいと云うことではありません。人生において今日と云う日は二度と戻りません。

 

 たとえ雨が降ろうが、健康が勝れず、運命に非なるものがあっても、私は喜びだ、感謝だ、笑いだ、雀躍だと、勇ましく溌剌と今日一日を元気で過すべきです。

 

 天風先生は「縁起をかづいたり、大安・仏滅を気にするな」と厳しく申されました。「迷えば三界の城、悟れば十方空、本来東西なし 何処にか南北あらん」と述べ、迷信を強く反対されました。

 

 大安吉日に結婚して、海外へ新婚旅行に行って、成田に帰り、「成田離婚」する人が多いようです。大安吉日がよいとは限りません。

 

 天風先生は「日にちに好い悪いがあるものか」その日その日を明るく朗らかに生き生きと勇ましく活きるべきである」と云われます。

 

 「事あるも事無き日と同じく晴れて良し雲りて良し富士の山」の心境で一日一日を大切に活きましょう。