「想像力について」木曜行修会  服部嘉夫 2019411

 

 「あゝそうだ!! 吾が生命は宇宙霊と通じて居る・・・・」と天風先生は申されます。私達は宇宙の根源主体である宇宙霊と通じています。私達は宇宙霊の分派・分流であり、同根・同質であります。宇宙霊のはたらきは、巨大な力と計り知れざる叡智を有し、法則性をもって、創造活動をし、進化・向上あらしめ、万物の一切を調和あらしめることです。

 宇宙霊は人間に創造活動を実現化させるため、想像と云う特別な作用を与えてくれています。

 人間は価値高い人生を建設することが究極の目的です。その活動を起すには、欲望をもつことが必要です。欲望には本能的欲望である食欲・性欲・睡眠欲があり、社会的欲望である集団欲、物欲、名誉欲があります。

 欲望と云うと、食か性の欲望、物への欲望といかにも低次元に聞えますが、人間的表現をすれば人間らしい欲望を希望と云います。希望は人間としての尊い精神現象ですが、個人的色彩が強いものです。しかし個人がやりとげたい希望であっても、それが達成されたとき、人類の繁栄や幸福に多いに貢献するものであれば、それを理想と云います、

 気高い理想を築き上げるには、まず初めに想像作用を活用することです。

1)自分は将来、自分がなろうとする人物や達成しようとしていることを毎日10分間心の中で描き出す。

2)その事が成就して、雀躍して喜んでいる歓喜の状態を心に明瞭に想像する。

3)正しいことを想像することは「その方向へ自分を導いてくれる良き案内者を雇ったことと同じことだ」と天風先生は申されます。

4)はっきり明瞭に理想を描き、その成就した日の喜びを心にハッキリと描くことです。

 

5)理想を達成する上に想像の力を活用させるため天風先生賜わる「想像力の誦句」を熟読することです。