202.「平心応物(へいしんおうもつ:平常心で物事に応じること)」

直訳すれば、「平らな心で物事に応ずる」となります。いつでも平常心を保って行動するという意味となります。

平心:落ち着いた心。おだやかな心。

 

天風先生は、真理のひびき 箴言14で「平常心」について「平常心をもって人生に処すれば、得意のときにもまたそうでないときにおいても、心に高低する波動的変動が来ないから、心の備えに緩みのない理想的な心の態度が現実化しうる。」とおっしゃっています。平常心を持つようにすることが大切です。

 

 

・以下、真理のひびき 箴言14 p134 より

「私は常に「完全なる人生」に活きるには、まずその先決問題として心の態度を積極的に堅持せよと力説し、その作成要諦の中に、有事無事若無心ということ、すなわち執着なき心を平常心として、人事世事一切の人生に対応していくべきであることを講述しているのである。

 要するにこの平常心をもって人生に処すれば、得意のときにもまたそうでないときにおいても、心に高低する波動的変動が来ないから、あえて特に意識的に用意しないでも、極めて容易にそのままの心で「残心」の要訣と同様の、心の備えに緩みのない理想的な心の態度が現実化しうる。

 すなわち、皆さんの多くがご存知な私の愛誦詩句である、あの六然訓言の中にある「得意淡然、失意泰然」という心的態度が、特別な努力を要せずに実行できる。

 

 これはせんじつめれば、波動のない平常心には、当然の相対比例として心の態度に何ら著しい落差が生じないからである。」