「心身統一法()(しゅ)(きょう)(こう) 木曜行修会  服部嘉夫

 2019523

 

 私達個生命は大生命である宇宙霊より生じたもので、宇宙霊の分派分流で同根であると哲人天風先生は断言します。大自然から分かれたものが自分です。「吾が生命は宇宙霊の生命と通じて居る」と天風先生は申されます。自分はこの世で単なる一人ではない「孤ならず」と云うことです。四国88ケ所を遍路するご遍路さんの白衣(びゃくえ)の背中や菅笠(すげがさ)には「同行(どうぎょう)二人」と書いてあります。一人は私でもう一人は弘法大師を通して御佛(お大師さま)と云うことです。私の背後には慈悲をもって私を活かしたもう宇宙霊のいることを自覚しなくてはなりません。「根源主体である宇宙霊と吾は一体であることを自覚しない物は只のヒトであり人間でない」と天風先生は申されます。これが真理です。糸の切れた凧は凧ではありません。一枚の紙切れです。凧と私が糸でしっかり、つながって一体であると云うことです。

 人間は自分ともう一人の自分が内在していると云われます。

 もう一人の自分は人間の心の奥底にあり、純粋な、穢れなない、清らかな人間の本当の心即ち本心・良心であり、天風会では霊性心と云います。

 

 霊性心を煥発させるため修行する天風会員と手を把り合って切磋琢磨できることは無上の喜びです。